電源システムアーキテクチャの開発に携わり、性能を損なうことなくEMIを効果的に抑制したいと考えている電源エンジニア
高周波スイッチングのDC-DCコンバータを使うシステムの電磁障害 (EMI) を解決することは、この種のコンバータ特有の性質から、大きな課題になります。高周波の動作は、小型化とコンパクトなレイアウトには有益ですが、EMIへの懸念が高まります。このようなコンバータでは電流を非常に速くスイッチングするため高周波ノイズが発生し、回路内を伝播して電磁波として放射される可能性があります。
EMIを軽減するには、高度なフィルタリングとシールドの戦略が必要であり、設計が複雑になり、コストが増大します。強力なフィルターを追加すると効率が悪化する可能性があるため、コンバータの性能を損なわずに効果的にEMI を低減するには、微妙なバランスが必要です。高周波スイッチングの DC-DC コンバータを使う場合、厳しい EMI 規格を満たす堅牢なシステムを開発するには、複雑なトレードオフが必要です。
本ウェビナーでは、次のトピックについてお話します:
Vicor EMEA Sr. Strategic FA/System Engineer
Nicola Rosano は、2022年にVicor EMEAにシニアストラテジックアプリケーション & システム エンジニアとして入社し、自動車用電源システムの技術サポートとコンサルティングに携わっています。 Vicor入社前は、Thales Alenia Space 社と Airbus Defense and Space社の軍事、防衛、宇宙部門で働いたほか、BorgWarner社とステランティス社の自動車部門で、シニア ハードウェアパワーシステムエンジニアとして勤務していました。いくつかの特許を取得しており、アナログ/パワー エレクトロニクスの教育用 YouTube チャンネルも開設しています。現在の研究対象は、パワーエレクトロニクス、回路とシステム、電子計測、工学教育です。Rosanoは2010 年に理学士号(B.S.)、2013 年に電気工学の修士号(M.S.)をクム・ラウデで取得しています。