基調講演:
黒川 不二雄 氏
長崎総合科学大学
新技術創成研究所
学術教授
スイッチング電源およびその制御の第一人者であり、DC-DCコンバータ、AC-DCコンバータ、高周波インバータ等を用いた情報通信用電源、太陽電池電源、EV用電源、照明用電源等の40年に渡る研究歴を持つ。スイッチング電力変換器の制御に対する貢献でIEEEフェロー賞を受賞。電子情報通信学会および照明学会フェローでもある。再生可能エネルギー国際会議 (IJRER)や情報通信用エネルギー国際会議 (IEEE INTELEC)等の委員長を歴任している。長崎大学元教授。詳しくはこちら

アジェンダ
2019年10月7日(月) 13:00開始 (12:30開場) 17:45終了
12:30 – 13:00
受付開始
13:00 – 13:20
オープニングスピーチ
13:20 – 14:00
基調講演: 電源の将来技術動向とその課題
学術教授 黒川 不二雄 氏
IoTやAI技術に基づくSociety5.0の社会では、情報通信データ量の増大に伴う電力消費量の増大が大きな問題となっている。そこで、太陽電池やEVのバッテリーを取り込んだVPPやERABといったエネルギーマネージメント技術を駆使したスマートシティが注目されている。ここでは、モデルベースデザインやディジタルツイン技術の発展が求められ、さらには安定とは言えない再生可能エネルギーを用いるための工夫が必要である。これからの電力システムでは、EVのバッテリーも包括されているのでその充放電装置も重要である。これらの複数の複雑な要素を上手く制御し、展開する未来志向の電源システムとその制御の動向および解決すべき課題について解説する。
14:00 – 14:15
休憩
14:15 – 15:00
Workshop: 失敗しないAC-DC設計
講師 - Vicorアプリケーションエンジニア
AC-DCフロントエンドの設計は複雑になりがちです。このセッションでは、AC-DC設計に必要な電源インピーダンス、突入電流、フィルタの共振とダンピング、PFC、フォルト、ヒューズ、システムの安定性と安全に対する留意点についてわかりやすく解説します。
15:15 – 15:45
Workshop: EMIの課題とトラブルシューティングの技術
講師: Vicorアプリケーションエンジニア
適切なEMI対策をすることで、予期せぬプロジェクトの遅延や再設計による費用増大を防ぐことができます。実例をもとにしたトラブルシューティング手法や、EMI測定の基礎、一般的および特異なノイズ源の特定方法、伝導EMIのプリコンプライアンス、レイアウト改善について解説します。
15:45 – 16:00
休憩
16:00 – 16:45
Workshop: 正しいDC-DCの設計ノウハウ
講師: Vicorアプリケーションエンジニア
正しくDC-DCシステムを設計するために、入出力のフィルター、保護回路、電力源との適合性、負荷の動特性などの特に気を付けるポイントについて具体的な事例を用いながら解説します。
16:45 – 17:30
Workshop: 最適なPCBレイアウトと放熱設計技術
講師: Vicorアプリケーションエンジニア
高密度大電流アプリケーションにおける、配電損失の最小化とパフォーマンスの向上について、次のトピックを中心に解説します。
- 熱モデルを使ったシミュレーション技術
- 熱管理を効果的に行うためのPCBレイアウト
- 高電力密度化のための電力/信号ルーティング
17:30 – 17:45
Q&A / クロージング
協賛

10/7(月)・10/10(木)に開催しました「Vicor電源技術セミナー High-Performance Power Conversion Seminar & Workshops」は、
盛況のうち無事に終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。